gulienの日常128(後編)。

  • 2019年04月10日
  • カテゴリー:ブログ

本日も「gulienの日常。」です。
初の二部構成の後編。どうしてもラ・ポルテさんの素晴らしさを納得のいくまで綴りたかったので、全部書いたらいつもの倍以上の長文になってしまった為、2回に分けました。

それでは後半戦行ってみましょう!!

5皿目。岩手県産佐助豚のレバー。

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ん?フォアグラ?…………にしちゃ分厚過ぎるでしょ!!と驚かせてくれたのは何と豚のレバー!!
昨日届いたばかりの新鮮な奴をオーブンでじっくりロースト、くるみとシェリー酒のソースがかかっています。下のクリーミーなじゃがいもペーストと一緒にマスタードをつけて頂くと完全に未体験ゾーン。ラ・ポルテさんでしか頂けないお料理ではないでしょうか…………。
新鮮じゃなきゃ出来ないはずのこの調理方法で調理された佐助豚さんのレバーが、毎日の〝第三のビール〟で疲れた僕のレバーを優しく修復してくれました。

必殺!ロワイヤル。
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ラ・ポルテさんと言ったらコレでしょう!!ロワイヤル(洋風茶碗蒸し)。
名前からして、もう高貴ですもんね(笑)。初物の青のり出汁の香りがふっくら白子を包みこみ、カラスミとしいたけの入った茶碗蒸しにそばの実のプニプニ食感…………………全てが優しい。「あ〜………そうか。海の中にも春って来るんだな〜。」と訳の分からん感想を抱いてしまいましたが、食べてもらえば納得して頂けるはずです。

魚料理。イトヨリ鯛のポワレ。
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高級魚のお出ましです。カリッと焼かれた表面はピンク色に金色の線の入った見た目も美しい、身は口の中でホロホロと崩れて行くほど柔らかいこの魚は家庭では馴染みが無いのではないでしょうか(少なくとも僕は一回も買ったことありません!)。やっぱりこういう食材は一流のシェフが調理するべきだなウンウン…………………ってハマグリ超うめー!!ナイフで切ろうかと思う程デカイハマグリなんて初めてだ!魚介のソースで旨味無限大!!鹿児島県産の黒キャベツ(全然黒くない)の苦味と甘み、海老の天ぷらとホタテがまたもや海中の春の訪れを感じさせてくれます。
(こちらは何と片岡シェフ自らお持ち下さったのですが、お料理の説明をして下さっている時に『ソースはですね〜…………まさに!!…………………?…………魚介のブイヤベースや〜!!…………ってカンジです(笑)!!』って、シェフ!!用意しといて!!絶対、何も考えてなかったですよね!?)

肉料理。能登牛のグリル。
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ラ・ポルテさんといえば能登牛。『我こそはA5ランクなり。頭が高いぞ。』とご登場し、その実力に毎度「ははぁ〜〜〜!!」と為す術もなくひれ伏してしまう武将。ところがこの日の御仁はいつもの圧倒的に重厚な佇まいとは少しご様子が違っていました。多少訝ってみましたが一口頂くと「ん!僕、コレ好き〜!」となってしまいました。

どうやら“トモサンカク”というお名前のようで、非っっっっ常に希少な部位との事。後で検索してみたら500kgの武将から取れるのはわずか4〜5kgくらいで、更に余分な筋や脂身を掃除すると2〜3kgしか取れない激レア部位で、運良く手に入れられたお店が当日“しんたま”というモモ肉の部位から切り出す作業をするのでとても新鮮なお肉として頂く事が出来るらしいです。
モモ肉の中で最もサシの入る部位で、脂身と赤身のバランスが絶妙で噛み応えも程よくあり、味はクセがなくコクのある甘み。
「僕、コレ好き〜!」とアホみたいな感想を抱いてしまったこと、何卒、お許し下さい!!平に平に!!と地面に頭メリ込ませてしまうくらい極上の破壊力の武将でした。お会い出来て本当にラッキーでした。

ビーツとグリーンペッパーのコクの有るソース、ブドウジュースと煮詰めた粒マスタードという精鋭。プチベールのフリットは“一粒500円のキャベツ太郎”だし、ホワイトアスパラは“コレはもうフルーツ”だし、この一皿はもはや最強の軍隊です!!
最期はデザート。フロマージュブランといちごのアイス。
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フロマージュ・ブランのアイス…………なんだかフレンチっぽいぞ!!ってか若かりし頃、雪印の物流センターで仕分けのアルバイトをしていてその後イタリアンレストランでコックさんやっていた僕はチーズに対して無条件に反応してしまう!……………そのアイスならばアイスを必ず毎日一つ以上食べる人間として200mlは食べたい!!と浅ましい願望が抑えきれないではないですか!!
しかし、カルダモンとシナモンと黒豆をバルサミコと赤ワインで煮詰めたソースでマリネされた新鮮いちご(コレはもうフルーツではなく、料理の域)の絶妙な酸味と甘味と一緒に頂いたらこの量でむしろ最高。いちご風味のパリパリといい、完璧なまでに計算された至極のデザートでした。

片岡シェフから労いのお言葉まで頂いてしまって感謝………………。
(なんか今回はやたらお腹いっぱいになったと思ったらシェフ、勢い余って若干作り過ぎてしまったそうです(笑))

毎年恒例の84連勤を終え、相変わらず仕事しかしていないつまらない人間の僕ですが、そんな僕だからこそラ・ポルテさんの素晴らしさには感服せずにはいられません。そんなラ・ポルテさんとのご縁があるのもこれまでグリエンを支えて下さった全ての生徒さんのお陰です。まだまだ僕程度では遠く及びませんが自分に出来る事をこれからも地道に積み重ねて参ります!!!!