音楽について95。

  • 2018年05月29日
  • カテゴリー:ブログ

本日も「音楽について。」です。

今月も無事28連勤を終え、5月最後の投稿ですがウンチクはヤメて(笑)、音楽の粋な部分について綴りたいと思います。

グリエンのコンセプトは「生活の中に音楽を…」です。
ギター(g)ウクレレ(u)生活・人生(li)出会い・楽しみ(en)を一つにした造語を考えるのに2か月かかりましたが、自分の人生を捧げる教室の名前でありそのコンセプトですから、そこに手抜きは出来なかったワケです…………。

僕は若かりし頃、かなりアブナイ奴でした(笑)。この上なく良く言えば「繊細」とも言えますが、兎に角、この世の不条理と自分の無力さを受け入れられず「全てぶっ壊したい!それがダメならせめて自分の使命を全うする為に命を使いたい。」という思想というかパッションに突き動かされて、フェンダー・ストラトキャスターを背負い、アメリカンの400cc(勿論、kawasaki!!)を転がしていたくらいの(笑)。

そんなヤベー奴もギターを始めて20年かければソレを通して沢山の素敵な方々と出会い勉強させて頂き、少しづつ現実と折り合いを付けながら成長をし、今では何食わぬ顔で「僕、大人です。」みたいな顔で生きているわけですが、自分のこれまでの人生で学んだ事と、ソレに基づいた理想を詰め込んだ教室の代表をやるのは中々骨が折れるのでありまして、すっかりライブでエレキギターをかき鳴らして猛り狂っていた頃の自分とはかけ離れてしまいました。

それでも、今の僕の使命はご縁を頂いた方の生活にギター・ウクレレを通して価値ある時間をプラスするお手伝いをする事ですので、その使命に身をやつしている訳ですが、そんな今の僕にとって先日の体験レッスンで感慨深いエピソードがありましたので、本日はその事について。

その方は武蔵新城(南武線)からバスでお越し下さったのですが、これまでの生徒さんは地元梶ケ谷の方か東急田園都市線で来られる方ばかりでしたので、「何故、当教室の体験レッスンにお越しくださったのですか?」とお伺いしたところ、『こちらの教室に女性のシンガーソングライターいらっしゃいますよね?』と返ってきました。

「??????!!…………………はい。◯◯さんの事ですか?」

『そうです。その方が蒲田駅で路上ライブをされているのを見ていたら話しかけられたので、ギターは習っているんですか?と伺ったらこちらの事を仰っていたので1年位前に検索していて、最近新庄に引っ越してきて色々落ち着いてきたし丁度ギターも持っているしインドアの趣味も欲しいと思っていたので………………。』

———————————待って待って待って。新しい!!東急田園都市線沿線じゃないだけでも新しいのに、生徒さんの路上ライブを見たのがキッカケってパターンは今まで400件くらい体験レッスンさせて頂いたけど完全に始めて!!新しい!!

◯◯さんは少ない時は一ヶ月に4日しかご自宅にいないくらい全国でライブをしまくる超・現場主義の生徒さんで、北海道から返って来た次の日のレッスンでも終わると『今日この後路上行くんですよ。』『今日この後表参道のステージがあるんですよ。』等といつも仰るので「いや、今日はもう路上なら止めていいんじゃないですか?身体壊しちゃいますよ。休んだ方がイイですって!!」と口を挟んだりしてましたが、まさかその路上ライブを見て体験レッスンにお越しくださる方がいらっしゃるとは……………。

———————————どこでどうご縁が繋がるか分からないもんだな。もう「止めていいんじゃないですか?」言うの止めよう(笑)。

 

僕は今は昔のようにライブでパッションを目の前の方にぶつける事はめっきり少なくなり、むしろソレをサポートする事にパッションを注いでおりますが、その結果、僕の代わりにライブでソレをぶつける生徒さんが新しいご縁をもたらして下さいました。何か一周した気がしました(笑)。
やはり、若かりし頃の僕を突き動かし、グリエンに至るまで、又、現在ソレををやっていられるに足る人とのご縁を授けてくれたのは「音楽」なんですよね。

「音楽」にはそんな人と人を繋ぎ合わせる力があるという事を再確認するエピソードでした!!!!