gulienの日常94。

  • 2018年05月16日
  • カテゴリー:ブログ

本日は「gulienの日常。」です。

突然ですが最近、脳神経外科医師の著書を読んでおります。(…………いや、別にアタマおかしくなったワケじゃないですよ(笑)。)非常に勉強になる事が多いのですが、本日はその内容については触れません。先日、自分の専門分野で勉強になることがあったのでその事について綴りたいと思います。

「gulienの日常91」で触れた、僕がまだ専門学校生だった頃にアルバイトしていた飲食店の常連さんのお子さん。小学二年生の女の子でわざわざ池尻大橋から通ってくれています。

エレキ少年・ウクレレBOYも気が付けば高学年(5年生)になってしまいましたので、彼女がグリエンでは最年少になるのですが、低学年の子が学校が終わってから電車で20分(ドアtoドアで30分)の習い事は来るだけでも大変のようで、終始ウダウダを炸裂させてきます。
ギターを渡せば『重い〜〜〜(笑)』。「チューニング出来るね?」とチューナーを付けても『出来な〜〜〜い(笑)』。開放弦を一小節分6〜1弦まで弾いただけ(時間にして30秒)で『疲れた(笑)』……………。

—————————おお…………。久し振りだなこのカンジ。懐かしいな。さて、どうしていこうかな?

女の子というだけ合ってペラペラよく喋るので、意思疎通はし易いところを利用して「あ、そうなんだ。い〜から、やっちゃいなよ。やっちゃえ!やっちゃえ!!」作戦でノリでウダウダタイムを削減して弾く時間を増やす事にしました。

基礎練習はさすがにレッスンの体をなしてきましたが、基礎だけではご自宅で自発的にギターに向かうのは難しいので、興味を持ってもらうために童謡も宿題にしていたのですが「演ってみて」と言うと『え〜!チューリップは練習してないから出来な〜〜〜い!!』と弾く前から出来ない宣言。

—————————知ってるよそんな事。目的はウダウダを治していく事なんだから弾けなくたって別に良いんだよ。

「だろうね。知ってるよ。家でも弾いてる時間よりウダウダ言ってる時間のほうが何倍も長いんだもんね。ここまでは練習出来ないよね。だから今、チャレンジしな。」

『出来ないよ〜。家で練習してないから。』

—————————これは学びのチャンス。今はまだ早いけど今後100回言うとして、残りを99回に減らしておくか。

「今、やるんだよ。“家で100点目指して頑張ればいいや”じゃなくて、今、2点上げるために頑張るんだ。」

楽器は自分自身と向き合わざるを得ない要素が強いので、折角なら今後何をやるにしても役に立つであろう考え方と実践する力を伸ばしてもらいたいと若人にはいつも思っております。
そんな僕の思惑など当然届くはずもないので、『だって……』とウダり始めました。

太田論破スイッチON!!「ウダウダ言ってずっと出来ないままの自分と、今やって近い将来出来るようになっている自分とどっちが……………『いい加減にしなさい!!』お母さんカットイン!!太田論破スイッチOFF!!

『ピアノでも先生と一緒にやった事しか出来るようにならないでしょ!!出来たらやっといてねって言われた事は今まで出来た試しが無いでしょ!!先生はそれを言ってるの!!』

—————————えっ…………そうなの?僕は今後のギターとの付き合い方や、物事との向き合い方の話をしてたんだけど……………………いや、待てよ。そうか〜〜〜。僕は普段レッスンの現場に来た時の彼らしか見ていなくて、その時出来ようが出来まいが前進させようと躍起になっているけど、自宅という現場ではそうなっていたのか………………………。

普段からレッスンを通して様々なことを学ばせて頂いておりますが、経験や推測によるところが多く、その精度を上げることを第一としてきた僕にとって、非常に具体的で有益な現場の声を聞かせて頂きました。これからは絶対弾いてもらおう…………。

やっぱり大人の理解を超えた時を生きるKID’Sたちと向き合う経験は非常に勉強になります。
僕も彼らと一緒にまだまだ成長していきたいと思います!!!!