gulienの日常91。

  • 2018年04月18日
  • カテゴリー:ブログ

本日も「gulienの日常。」です。

4月は進級・進学・就職・人事異動など、社会が大きく動く時。落ち着かない日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
電車がいつも以上に混んでいるとか、新人研修のディスカッションの内容に衝撃を覚え時代の変化を感じたとか、保護者会の集まりに出席しなければならないとか、新しいクラスでどのグループに入るか迷っている(『まだどういう子か分からないのに3日くらいで決められないじゃないですか!?』と真剣に悩んでいるようでしたので、「若いんだからそんな政治的な事考えないで魂の赴くまま決めれば良いんだよ。世界を心の眼で見るんだ!!」ってアドバイスしてやりました(笑))とか……………どうやら世界は慌ただしく大きく動いているようです。

僕は相変わらず梶ヶ谷の自宅と教室(徒歩3分)を往復するだけの日々ですが、そんな小さな世界でも時の流れとご縁の有り難みを感じる出来事がありましたので、本日はその事について綴りたいと思います。

今から10年前。地元愛知県を飛び出し、池尻大橋の音楽専門学校に入学する為、夜行バスでギター1本担いで上京して参りました。
生活費を稼ぐ為、学校からも歩いて3分(この時からこの点は変わってないな…………)のアジアンダイニングでキッチンスタッフとして働いていたのですが、愛知にいる時に3年間みっちり料理の(仕事の)基本を叩き込んで頂いていたおかげでキッチン内の業務をかなり任せてもらっていました。

その中で、イタリアン時代に身につけた、チョコレートを溶かして動物の絵を書いて再び冷やし固めたものを誕生日ケーキなどのデザートに刺して提供する(kid’sや女性にすこぶるウケがいい)というのをその店でもやっていたのですが、常連さんの息子さん(当時3才)にコレをしたところ非常に喜んで頂けて、以来、お店に来られる度にキッチンまで挨拶に来てくださったり仲良くさせて頂いておりました。(こういうヤツです。)

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その関係が在学中ずっと続いていたのですが、卒業してギター講師業を始め、またもや業務委託先の現場近くに引っ越す事にしたのでお店を辞める旨をお伝えした際、携帯番号を交換しておりました。

あれから8年、業務委託契約で始めたギター講師業を一生の仕事にするべく独立。結婚もしました。多くの方々に支えて頂き今年は自宅レッスンから教室を移す引っ越しをして、店舗を構えるに至りました。相変わらずレッスン業務以外にやる事が多く、その日も一時帰宅し簡易防音室作りをしておりました。

自宅で携帯が鳴り出てみると『ホームページを見て電話したのですが………』と、体験レッスンのお問い合わせでした。
しかし、通話ボタンを押す時、件の常連さんのお名前が表示されていたのです!!確認してみると懐かしい話が沢山出てきました。
今回は息子さん(あんなに小さかったのに今はもう小5!!)ではなく娘さん(小2)の体験との事。

あの頃はまだバンドマンをしていた僕に「いつか子供にギターを習わせたいと思っているんです。その時はお願いしますね。」と身に余るお言葉をかけて頂いた事を覚えておりましたが、まさかこんな日がくるとは…………………都内にお住いなので探せば近くにギター教室など沢山あるでしょうに、わざわざ電車で20分の梶ケ谷くんだりまで通って下さっています。

ギター講師を初めて3ヶ月くらいはそのお店でアルバイトしておりましたが、あの頃(今もですが)は今を生きるのに必死でした。あれから本当に色々ありましたが、独立出来て本当に良かったと心から痛感し、それも全て、支えて下さった皆様とのご縁の賜物と感謝しております。

また、上京して先も見えずにただひたすら走っていたあの頃の自分と変わらずに居られているのだろうか………………当時の自分を認めて下さった方の期待を裏切るようなマネは出来ないぞ。と、足あとを振り返り自問自答する良い機会を頂きました。
ふ〜〜〜…………………旅はまだ続いていて、これから先もまた続いていくのでしょうね。
皆さんとのご縁を財産に、これからも振り返った時の景色が良い眺めになるよう一歩一歩歩んで行きたいと思います。