音楽について87。

  • 2018年03月28日
  • カテゴリー:ブログ

本日は「音楽について。」です。

さて、連勤真っ只中で綴る3月最後の投稿、あまり小難しい事はやめておきましょう。

「手が勝手に動く」……………こう書くと、さも音楽が内から溢れ出して来て、意識せずとも楽器を奏でてしまう達人の仕業と思われそうですが、残念ながらそうで無い事が殆どです。
この場合、決められたリズムパターンやtab譜・コードを実践しようとするがあまり、リズムに乗らずに(拍を見失ったまま)自らの(音楽的な)意思とは別の、何かしらの強迫観念によって弾こうとしてしまっている状態で、大体本人はその事実に気づいていない事が殆どです。
気付いていないのですから、「勝手に」動いている訳ですね。

では音楽的な意思とは一体何か?それは、より具体的なイメージです。その最も根源的な部分はリズムです。その上に音を置いて並べるとメロディーに聞こえますし、その上にコードを置いて行けばリズムパターンに聞こえます。
ストロークパターンやtab譜・コードを覚えてもリズムが鮮明にイメージ出来ていなければ、それは「知っている」だけで「イメージしている」とは言えません。

とは言え、コレは目に見えないだけに簡単ではないのでここでつまずく方は結構多いです。
それだけに僕はその対策をいくつも持っていますし、そうならない為の伏線を幾重にも張ってレッスンしております。

本日はそのうちの一つをご紹介致します。
「ひまわりの約束」を練習されている生徒さん。この曲は少々コードが繊細な部分があるので僕は躊躇したのですが、息子さんからのリクエストと言う事で課題曲にしました。
(……………だって想像したら素敵じゃないですか!?お母さんがアコギ弾いて「どうして〜君が泣くの〜まだ僕も泣いていないのに〜…………♪」とか小学生の息子さんと一緒に歌っているところを想像したら!!是非、実現して頂きたい!!)

コードについては普段以上の頑張りを見せて下さり、一応フルコーラス弾けるようになったのですが如何せんリズムが固い!必死感が出過ぎていて素敵じゃない……………。

こう言う時は「引き算」なんですよ。
先ずはコードを引きます。ミュートしてブラッシングでリズムパターンをbpmを上げながら体現可能なところまですり込みます。
次に当てる弦を引きます。テンポを戻して単音で6弦から1弦まで(終わったら逆からも)開放弦で同じリズムで弾いていくと、今度は弦が変わるたびに4度ずつ音が上がっていき(3弦→2弦は3度ですが)なんだかメロディーっぽく聞こえてきます。
さらに、音量を引きます。同じことを可能な限り小さい音で体現します。リズムだけではなく弱声にする事でさっきよりも「より具体的にイメージ」します。
ここまでやるとようやく最も取り除きたかった「強迫観念」を引く事が出来、「知っている」だけだったリズムパターンがイメージとなって「音楽的な意思」に変わります。

仕込みは終了。一緒に弾き語ってみると、さっきまでとは別人のご様子でした。
『私、どうして上手くならないのかな〜?ってずっと思いながら練習していたんですけど、リズムだったんですね〜!!今のは「弾いてる」って感じがしました!!』と仰っていました。

—————————————そう!!それこそが「弾く」って領域なんです!!押さえる場所を見ている内は、いつまでたってもそこには到達出来ないんです!!

『私には1本ずつ弾く練習が必要だ。よ〜し!分かったぞ〜。さっきの感じで練習すれば出来るな。』と嬉しそうに帰って行かれたので、あとは些細な点だけ修正していけば大丈夫でしょう。息子さんとグリエンして下さい!!

ふ〜〜〜…………………今月最後の「音楽について。」書いたぞ!!誰も読まんなコリャ。ま、いいや(笑)。

気づけば桜も咲いているし118連勤も明日で終わり!!最後までストイックに走りきります!!!!