gulienの日常70。

  • 2017年10月20日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。「gulien」の太田です。

本日は「gulienの日常。」です。

前回の投稿ではグリエンのオモシロ小学生のエピソードをご紹介しましたが、大人の生徒さんも負けじと面白いですよ!!
本日はそんな大人の面白エピソードをご紹介致します。

若かりし頃、少しだけギターに触れた経験がお有りで、ご定年をキッカケにグリエンでギターを一から学んで下さっている60代の男性。
現在はスリーフィンガーを早く弾けるようになる練習と平行して、「夢で逢えたら」をアルペジオで弾く練習をされています。

pop’s等の多くの音楽は2・4拍を強拍として演奏する事が基本になりますので、同曲もメトロノームを2・4拍に鳴らして演奏するのが課題になっているのですが、どうも上手くいっていないご様子。
『弾いてると途中から1・3拍になってしまうんですよ。でもね、私、その理由が分かっちゃったんですよ!!』と仰いました。

———————————ちょっとイヤな予感がするけど、聞いてみよう………………………「そうですか!何が理由でしたか!?」

『コレ(メトロノーム)の音が小さかったからなんですよ!!』

———————————違いますよ………………。メトロノームのせいにしちゃダメですって。……………………よし、先ずはそこからスタートして一歩ずつだ!!
「そうですか!じゃあ音を大きくしますので弾いてみて下さい。検証してみましょう!!」と少し意地悪。

『ハァ〜〜〜……………………』←ヤッパリそうなるか〜〜〜嫌だな〜〜〜……………って感じでうなだれちゃいました(笑)。

「大丈夫ですよ!僕も一緒に弾きますので!!やってみましょう!!」と励まして一緒に弾いて頂いたところ、お一人では上手く行かなかったようですが、その努力を積み重ねて下さっていたようですので、一緒にならバッチリ、リズムに乗れていました。

『ほらほら!!ヤッパリ!!音が小さかったからですよ!!』

———————————むむ…………………まだ言うか。
「そうですかね?もう一つの可能性は、今のは僕が一緒に弾いていたから出来たって線も考えられますよね(笑)?今度は一人で…………」と、いよいよ確信に触れる流れにもっていくと、

『いや、無いとは言いませんよ!無いとは言いませんが………………………半分はね。半分はそうですけど………………』と急にしぼんでしまいました(笑)。

「大丈夫そうでしたよ!!やってみましょう!!」
この時点で僕は手応えを感じておりました(何でもゼロからイチにするのが最も難しいですが、一緒に弾いたことで既にイチに繋がるフィーリングは掴んで頂けたようにお見受けした)ので、次に一人で弾いて、多少失敗しても必ず何かしらの手応えを感じて頂けるはずだという目論見でおりました。が、

『本当かな〜(笑)。ブログに褒め上手って書いてあったからな〜。元・商社マンだから情報収集は怠らないんですよ。おじさんにその手は通用しませんよ〜〜〜(笑)!?!?』と中々ノッてきて下さらないではありませんか(笑)!!

———————————やるな。敵(?)ながら天晴だ。いつもの流れならココで決められたはずなのに!!…………………てか、折角掴んだフィーリングを忘れちゃうから早く弾いて!!『通用しませんよ〜〜〜』じゃなくて!!

と、分けわかんない攻防を繰り広げました(笑)。

講師という仕事は、単に教える仕事ではありません。
如何に楽しくスムーズに学んで頂けるかが重要だと考え、その為に生徒さんお一人お一人に最適のバリエーションを有していて、臨機応変に対応し、『今日来て良かった』と思って頂ける時間をご提供しなければなりません。

僕程度の若輩者では、まだまだ沢山勉強していかなければ『通用しない』という事を勉強させて頂いたエピソードでした!!!!