音楽について69。

  • 2017年10月12日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。「gulien」の太田です。

本日は「音楽について。」です。

グリエンの理念は『生活(人生)の中に音楽を・・・』ですが、現実は勉強・仕事・家事・育児・介護など生活は本当に大変…………その中で楽器を続けて行くことは容易ではないと考えております。(実際、『楽器を買ってはみたものの挫折してしまった……………』なんて話はこれまで多く耳にしてきました。)

だからこそ、縁あって当教室にお越しくださっている生徒さんには何としてもソレを楽しんで頂きたいと思っておりますが、その為には「レッスン自体が価値ある楽しい時間である事」「生徒さんお一人お一人の(やりたい事)目的地までの距離と経路を明確にする事」「道中の困難を乗り越える為の迂回ルート(理論・フィジカルトレーニング)を抵抗なく行く為の工夫」「現時点からモチベーションが続き尚且つ上がり続け得る目的地や課題の設定」など、ヘラヘラしているように見えて、実は沢山の事を考えながら思考回路フル回転でレッスンしております。

そんな奮闘の日々の中で嬉しく思う事がありましたので、ここに綴りたいと思います。

5歳の男の子のお母さんであり、フルタイムで平日はお仕事されておられる生徒さん。
大ファンの斉藤和義の曲を中心に取り組んでおられますが、昨年、名曲『歌うたいのバラッド』がどうしても弾けるようになりたい!!という事でコード理論という迂回ルートを根気強く歩いて頂き、見事リズムに乗りながら弾けるようになられました。この時改めて勉強になったのは「『好き』ってスゲ〜な…………。」という事でした。
そして最近、同曲をピックを使わずにフィンガーピッキングのアルペジオで弾きたい!!という運びになりました。

———————————ムム………。それは右手の基礎をイチから築かなきゃならんですな………………しかし、理論と違いフィジカルの基礎は地道な積み重ねが必須………………………メンタルが保つだろうか………………?いや!!『好き』ってスゲ〜はず!!取り敢えずやってみよう!

先ずはコードは何も押さえずに開放弦で親指とその他の指のピッキングの仕方と、その両方をスムーズに運ぶためのフォーム・力学のイメージから(超・地味………………異界から人外のものを召喚する為の儀式みたい)……………。
次の週、仕事・家事・育児に追われる現実の忙しさの中で、召喚儀式の為に時間は取れないと判明したので、『TRUE LOVE』(藤井フミヤ)を練習曲に定めて再度トライ。
その次の週、『先生……………申し訳ないんだけど、ヤッパリ今やってるの止めてもいいですか……………?この半月全然ギターに向かえなくて、このままではダメだ!!休会してしまう!!と思ったから、一旦今は止めて違うのにしたい。我が儘言って申し訳ないんだけど、それでもイイ?』と思い切って相談して下さいました。

———————————うおっ!!危ねえ!!『落ちる!落ちる–––––––!!』となっていたのですね………………そのまま続けたら逆に異界に引きずり込まれるところでした……………………勿論ですよ!!そんな危険なモン止めてしまいましょう!!好きなことやりましょう!!斉藤和義やりましょう!!イイんですイイんです!!好きなことが出来るようになればイイんですよ!!!!

それにしても、遠慮せずに仰って頂いて良かった………………。今回は「『好き』ってスゲ〜…………けど限界はある。」という事を学びました。目的地や課題の設定は慎重にやらなければ……………。
また、ご入会1年前から本ブログをチェックして下さっていて、就活終了を機に地元に帰られるまでの期間限定でご入会頂いた大学4年生の生徒さん。

限られた期間限定ですが、グリエンにご入会頂いたからには、今後の人生にギターと共に過ごして頂けるように、なるべく多くの内容や練習のコツを提示するよう努めさせて頂いております。
ご入会から3ヶ月経つ現在は3曲目に突入して、「チェリー」(スピッツ)の16ビートでのハネのリズムに取り組まれていて、最初はハネる感覚に中々手こずっておられたので、「夢を叶えてドラえもん」のメロディを弾く迂回ルートを選択。
単音弾きの練習はしておりましたが、何せエレキではないので、ソレを通してリズムを体現する力とフィジカルの強さをつけて頂くことを目的として取り組んで頂いていました。それ故、メロディ自体を上手に弾くことは出来ませんが、ハネる感覚を1週間でつかんで下さいました。

レッスン中、余りに僕の計算通りに進んでおられたので、「◯◯さん、もしかして、ギターが楽しいんじゃないですか!?」と直球を投げてみたところ『楽しいですね〜。でも、卒論が全然進まないです(笑)。』との事でした。

———————————ヤッパリですか!?でも、卒論は頑張って!!ソレはお手伝い出来ないから………………色んな意味で若いって素晴らしいですね(笑)。

 
皆さん色々な事情がある中で、楽器を続ける事は本当に大変な事と思います。
皆さんの心境を伺って沢山勉強させて頂きながら、お一人お一人の「音楽のある生活」をサポート出来るよう、これからも尽力致します!!!!