gulienの日常66。

  • 2017年09月17日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。「gulien」の太田です。
本日は「gulienの日常」です。

小中学生もスマホを持っているこのご時世。
未だにガラケーの僕には正直、現代の少年少女の一般的な考え方や常識に閉口させられる事が多々あります。それでも僕との出会いが彼らの今後の人生において(例え10年後でも良いから)何かしらの役に立てればと願い、精一杯向き合っておりますが、悲しい現実を目の当たりにさせられる事も少なくありません。
良くも悪くも時代の流れとともに、新しいスタンダードは確立されて行くものなので仕方ないのですが………………。

先日、そんなニュージェネレーションとのやり取りの中で感動した事がありましたのでここに綴りたいと思います。

4つのギター教室の体験レッスンを受けて当教室を選んでくれた、都内の某・有名私立高校に通う女子高生。
当然勉強も忙しく、更に部活動も運動部でとても大変そう(平日はam7:30から朝練、昼も30分練習して10分で昼食を済ませるらしいです………………………)な少女はギターの練習時間は中々十分とは言い難いですが、それでも毎週通ってくれています。

いつも明るく真面目で礼儀正しい(都会という事もあり、賢い子は沢山いるのでしょうが、礼儀を大切に出来る子は少ないと思います)彼女が前回のレッスン時間直前、息を切らしながら電話をかけてきました。
部活が長引いて、今、駅に向かって走っていて30分は遅刻してしまうとの事。

普段から礼儀正しく応援したくなる子なので、その後の枠にレッスンが入っていなかった為、僕の裁量で30分延長する事にしました(…………お母様からお中元でとても美味しいクッキーの詰め合わせ頂いてしまったし(笑))。

遅れて来て、先ず最初に理由を説明するよりも先にお詫びとお礼を口にするあたりは流石だなと感心させられてレッスンスタート。

いつも通り出来ないトコを反復練習していたのですが、何度か失敗した後にギターに突っ伏してしまいました。

—————————————あれ?…………………コレってもしや………………泣いてますよね……………?肩震えてるし……………………………なんで?
う〜〜〜〜ん。どうしよっかな……………。動揺して下手に「どうしたの!?大丈夫だよ。」なんて同情したら余計に煽っちゃって泣いちゃうな。きっと、遅れてしまったから延長という形で対応した僕に対して、応えられない自分を責めているんだろうし、この後の重くなった空気を何とかしようと頑張っちゃう彼女だから、その負担を軽減する言葉をかけなくっちゃ。う〜〜〜ん…………………………思いつかん。
ヨシ!!直球が一番!!真っ直ぐな彼女に対して裏も表もいらないハズだ!!!!

「どうしたの?何スイッチが入っちゃったの(笑)!?何も泣く程の事じゃないだろう(笑)。」

『(泣)………………………(笑)。最近、私、全然ダメで……………………。』

どうやら、『ちゃんとしなきゃ』って思っているのに全てが上手くいかないとイッパイイッパイになっていたようです。
部活動も二日後に大事な行事が入っていたらしく、そのプレッシャーに押しつぶされまいと抗っている最中で他の事も気もそぞろになっていて、他人に迷惑をかけてばかりだと自分を責めているようでした。………………………素敵なヤツめ(笑)。

「そうか。そうか…………………。今日はもう弾かなくてもイイんじゃない?それよりもイイね!!頑張ってるんだね!!完璧な人間などいないし、君はまだ若い。自分が思っているよりもずっと、理想と現実の間に大きな隔たりがある事に気づいて飽和してしまったんだね。どうやら、まだまだ色々、力不足って事らしいよ(笑)。でも、泣くまで頑張ったからこそ、その事に気付けたんだろうし、そこまで頑張った事は事実だから誇りを持って良いと思う。一旦、負けを受け入れて乗り越える必要があるし、そこまで頑張れたならその強さを既に持っているんだよ。『断固たる決意(「スラムダンク」の安西先生の名言)』ってヤツだ(笑)。青春だね!!イイよ!!」

スマホの中のバーチャルな世界に執着し過ぎる若者が多い中、リアルな世界と一生懸命向き合う少女の姿を見て感動しました。

そんな素敵な若者がグリエンに通ってくれている事が本当に嬉しかったです。
現実を変えようと悩み、葛藤し、青春する若者は、本当にこの上なく美しいと思います。僕はそんな人達を尊敬します。

オジサンも頑張らないと!!と勇気づけてもらった出来事でした!!!!