音楽について64。

  • 2017年09月5日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。「gulien」の太田です。

本日は「音楽について」です。

僕は普段、レッスンではその時取り組んでいる曲を弾けるようになるだけではなく、その曲を題材にして今後も必要になる力を身につけて頂く事を第一に考えております。
何故なら、その時出来ない事は往々にして、課題曲を変えても同じ原因で何度も躓く事になるからです。

逆に言えば、その時に明確な解決の仕方を学べれば今後、別の曲に取り組んでも同じように解決出来る上に、やがてその力は生徒さんのデフォルトの状態で備わっているようになり、より高い難度の内容にトライ出来るようになります。
その繰り返しで、学習する力そのものが上がって行きます。要するに要領が良くなっていくワケですね。それを「上達」というと考えております。

最近、長く通って下さっている生徒さん方々がその「上達」をされているのを目にする事が幾度もありましたのでここに綴りたいと思います。

3年くらい通われている50代の男性(エレキギター)。
ギター歴は僕よりも長いくらいですが、そのキャリアの殆どが独学のようで癖がついてしまわれていて、フィジカル面での基礎やリズムにかなりの難アリでしたので、徹底的に基礎から取り組んで頂いておりました。勿論、それとは関係ない内容(ご自分が好きな曲など)も同時に進めていきます。好きである事は間違いなく長所ですからね。

現在はご自分で選ばれた教則本の総集編に取り組んでおられているのですが、教則本だけあって良く出来た内容で、「手頃なサイズのインストだし、基礎が固まっていればイイ線いけるのではないか?」というモノ。ですが勿論、簡単ではないです。
ところが、前回のレッスンではテンポは遅くしながらも中々の理解力で、僕が「この部分はじっくり時間をかけて取り組んで、手応えもなく闇雲に先に進めるのは止めよう」と考えていた部分も『なるほど………』と僕が伝えようとした事を素早く共有して下さり、手応えを感じておられました。

独学歴が長いと、「負の蓄積」も大きいのですが、最近ではそれを「上達の為の正の蓄積」が上回ってきたように見受けられました。
辛抱強くレッスンの内容に取り組んで頂いていた時間を慮ると嬉しかったです。

ウクレレboyも、相変わらず生意気で口が減らずゴチャゴチャやかましいですが、新しい課題曲のメロディーに取り掛かると直ぐにスイッチが入り、黙って熱中しながら弾き続けるという変化が見られました。覚える早さも格段に上がっていて、彼なりに無意識ではあるでしょうが、ウクレレを楽しめるようになってきたみたいです。
さっきまで下らないこと(しかも話が支離滅裂)をピーピーわめいたのに、夢中で弾くスイッチが彼にも搭載されていたようです(笑)。

夢中でといえば、いつもの小4エレキ少年のレッスンが面白かったです。
今は、「君と羊と青」(RAD WIMPS)に取り組んでいるのですが、イントロがハンマリング・プリングの基礎練習にはもってこいのフレーズで、エレキっぽい内容に思わず熱くなっていました。その様子を動画でどうぞ!!

上がってますね(笑)。熱くなりすぎたようで、お茶休憩です。

ご機嫌です(笑)。「行ったーーー!!」ですって(笑)。
次はこの前のフレーズと繋げる事に挑戦!

カウントから興奮してるのが伝わって来ます(笑)。
この日、一気にテンポを上げてみましたがアドレナリン全開になった彼は、僕の想像を超えていました。

扉が開く時はいつだって突然です。
点と点がつながる為にはコツコツ歩み続けなければなりませんが、気付けば線に変わってるという事をグリエンを通して学ばせて頂いております。

これからも、コツコツ歩み続けて皆さんと一緒に色んな線を描いて行きたいと思います!!!!