gulienの日常52。

  • 2017年05月15日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。

本日は「gulienの日常」です。

前回はグリエンに通う少年達にとって、ギターを弾いている事が彼らのアイデンティティ―になるには、お互いに更なる精進が必要とまとめましたが、今回はグリエンサイドのアイデンティティーについて綴りたいと思います。
グリエンのコンセプトは「生活の中に音楽を……………」です。

日々、役割や責任を担い忙しく過ごされている社会人や主婦の方にとっては、ギター・ウクレレを通して自分一人の為だけに費やす時間を、ソレがなかった時の生活より更に充実したものにして頂きたいと考えておりますし、あわよくば職場やプライベートの場で演奏して、周囲の方と価値ある時間を共有して頂けたら、本当に素晴らしいと思います。

ご年配の方が目標に向かってコツコツと努力して、活き活きと過ごすキッカケにして頂けたらとても光栄です。

お子さんや学生さんには、ギターやウクレレと僕との出会い、共に過ごす時間が彼らの成長において価値あるものになって欲しいと心から願っております。
勿論、音楽を通してかけがえのない出会いや経験をしてもらえるよう、年齢に応じて最適と思われる内容を熟考してレッスンしておりますが、若者の場合はどうしても、しばしばメンタル面の指導が厳しくなってしまいます…………………。
これまでハチャメチャな経緯を経てきたにも関わらず、沢山のご縁に支えて頂き、なんとか現在は大人のフリをして、どうにか生きていられるようになれた僕のようなイレギュラーな大人だからこそ、伝えられる事があると思うからです。

そう信じてこれまでやってきましたが、先日、小1の頃から中3の現在に至るまでご縁のあった少年のお父様から、今月をもって退会されるとのご連絡を頂きました。

8年前、僕がまだ駆け出しのペーペーだった頃に『先生には熱いものを感じるから、うちの息子を宜しくお願いします。コイツを男にしてやって下さい(笑)。』と仰って頂いた体験レッスンの事を今でも覚えております。結婚式の二次会にご家族でご出席頂いたり、僕が独立する際、「先生負けないで下さいね(以前の教室を辞める時は穏やかではなかったので…………)。頑張って下さい。」と応援して下さったり、お母様にも沢山優しいお言葉をかけて頂きました。お宅にお邪魔してご馳走になった事もありました。
僕の人生において間違いなく多大な影響を及ぼし、今のスタイルがあるのも幼かった彼との出会いが始まりだったと思います。大切な御縁でした。

15歳という思春期ど真ん中の彼には色々求め過ぎていたのかも知れません。子育てを経験していない僕なんかが出すぎた真似をして、言葉が過ぎたのかも知れません。
それでも、スマホをいじっていても何一つ解決出来ない、「自分とは何者なのか?どんな人間になりたいのか?何を成すために生きているのか?」といった答えのない命題に真剣に向き合ってもらいたかったのです。そうお伝えした結果、落ち着いて一人で考える時間を過ごす事が必要ということで、退会という形になりました。

特別な御縁だっただけに、直後は「もう、何が正しいのか分からない……………。」と自分の力不足を悔いたりもしました。
ですが、僕が自分の弱さと真正面から向き合って具体的に努力する事、そしてこれからも、どんな結果になろうと今と変わらず、目の前の少年少女達に情熱を注ぎ続ける事こそが、一緒に居られなくなってしまった今後の彼を信じるという事だと思います。
(ってことで、一昨日、案の定宿題をやって来なかったはにわプロレス少年の精神を叩いてやりました(笑))

どうだ!!オッサンだって悩んでいるんだぞ!!だから、スマホいじってないでもっと悩め!!ティーネイジャーよ!!!!

アイデンティティーの確立には痛みが必要ですので、それを越えて揺るがないグリエンになっていけるよう精進しなくてはいけないと再確認した出来事でした。負けねえーーーーーぞ!コンニャロー!!!!