音楽について51。

  • 2017年05月11日
  • カテゴリー:ブログ

こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。

本日も「音楽について」です。

とは言っても、前回は楽器の練習において必ず注意しなければならない点についてウンチクをたれさせて頂きましたので、今回は練習において具体的には全く役に立たない、グリエンに通う少年少女達のエピソードを綴りたいと思います。

何度か本ブログで記事にしている「はにわプロレス少年」。最近ようやく変化が見られ始めました。
彼はとにかく男気が圧倒的に足りないので、そこんとこを重点的に説法しつつ、具体的に行動に移りやすいように茶化しつつ、彼のメンタルに気を配り、ほっっっそい(細い)精神棒が折れそうな時は言葉で鼓舞し、長い時間をかけて取り敢えず1曲を最初から最後まで弾けるという事実を作る事に成功しました。

さて、仕込みは完了。ここからが本題。
次の課題曲選定は重要です。「あれ?何か弾けそうだ!僕、上達してる!?」と思わせるレベルのモノでなければなりません。
カポを使用し、キーをCに移調。ビートも同じ8ビートでテンポもスローな「栄光の架け橋」(ゆず)に決定!!

前回のレッスンから取り組み始めたのですが、これまでと違い、曲を通してコードという表面的なもの以外の「ギターを弾く為に重要な力」を養ってきたので、サクサク進みました。

『僕、コレ出来る!!もう一回やる!!もう一回やる!!』ジャンジャンジャンジャカ♪

「そうだ。だから言っただろ?君はやれば出来るんだ。ビビってんじゃねーぞ。このくらいの事は出来る力を付けてきたんだよ。」

『………………………コレ、帰ったらやろう…………………………。』

———————————————ホントかよ…………………ったく、調子いいヤツだな!!ようやくその気になりやがったか。そう思えるようになるために1年以上もかけたんだからな!!やれよ!!!!……………………………見てるか?石井くん!!先輩はやっているよ。彼も成長しているよ!!

この春から無事に難関私立中学に通う、別の中1男子生徒。
「どう、新しい友達はできた?ギターやってるって言ったらちょっと注目されるんじゃない?」と聞いてみました。

『うん。自己紹介の時に「趣味」はギターって言った。「特技」で言っちゃうと面倒くさい事になりそうだから「趣味ですから…………」ってニュアンスを押し出しておいた。そこ大事だからね。』

———————————————うるせーよ!!そんなトコは賢くなくていいの!!普通に言ってくれ。キミは賢い子だから変な事にはならないよ。面倒くさいことになったら一緒に頑張ればいいじゃないの。先生、寂しいじゃないか…………………。

同じく中1男子生徒。
同様の質問をしてみたところ、『まだ誰にもギターやってる事は言ってない。音楽の授業でギターがあるから、それまでは黙っておいて、その時が来たら覚醒する!!』との事………………………。

———————————————だから、なんなんですかその打算は……………………確かに、繊細なお年頃を生きる彼らの現実は、それはそれで大変なっだろうけど、君たちは十分出来る子達ですよ!!自身持ってくれよ!!!!

グリエンの理念は、ギター(G)・ウクレレ(U)のある生活や人生(LIFE)を過ごし、それを通して新たな出会い(ENCOUNTER)をプラスする事なのに、ティーンには中々思いが伝わらないもんです………………………。

ギターをやっている事が彼らのアイデンティティーになる為には、まだまだ精進が足りないようですが、彼らの未来で「ギターをやっていて良かった。」と思ってもらえる事を心から願い、僕も音楽をもっともっと頑張って参ります!!!!