gulienの日常⑱。

  • 2016年07月13日
  • カテゴリー:ブログ

ご無沙汰しております。こんばんは。ギター教室「gulien」の太田です。

前回の投稿から日にちが空いてしまいましたが、それには抜き差しならない事情がありまして………………記事にするかどうか迷ったのですが、やはり、僕の過去・現在・未来において多大に影響を及ぼす出来事ですので、ここに綴ろうと思います。

事後報告となってしまった事をご容赦下さい。僕なりに考え、精一杯行動した結果です。
先日2016年7月6日pm5:31、僕のギター講師としての後輩・石井清貫が闘病の末、亡くなりました。
関係者全員、誰一人として予期していなかった突然の死でした。
余りにも突然の訃報だったので、その日から昨日の葬儀・告別式が終わるまで、先輩として彼にしてやれる最後の仕事に奔走しておりましたので、ブログの更新が本日になってしまいました。

彼と出会ったのはおよそ3年前、以前共に業務委託契約でレッスンをしていた現場での面接の場でした。以来、彼は毎週僕の理想(gulienismとでも言いましょうか……)を深夜まで聞いてくれて、付き合いの年月で言えば決して長くはないのに、同僚と共に僕の結婚式に出席してくれ、彼の次なる新天地(アダチ音研さん)に旅立つ意思を固めた際はいの一番に相談してくれ、その後縁あって4ヶ月という短い期間ではありましたがグリエンで共に働いてくれました。

アダチ音研さんは横浜にある株式会社で、とても立派な音楽学校です。その代表取締役の安達たけしさんに、弔辞で「お前はアダチ音研のエースになるはずの男だったのに…………」と言って頂けるように成長してくれていて、本当に嬉しかったです。夜な夜な彼に説いていた事をそんな素晴らしい場所で評価されるまで実践していたとは………………。スゲーなコンニャロー。

彼の症状が悪くなり、音信不通になってしまった時に色々と情報を下さり、この度の訃報をいち早く知らせて下さり、通夜・葬儀並びに告別式においても尽力して下さったアダチ音研さんのおかげで、彼にしてやれる先輩としての最後の仕事を全うする事が出来ました。心より感謝しております。また、同時にこのような形で残念ではあります(彼の生前、安達さんが電話で「石井が退院したら、我々と太田さんも一緒にお酒でも呑みましょうよ。」と仰って下さっていたのに…………)が、そのような素晴らしい方々とのご縁を賜る事が出来た事にも感謝しております。

遺骨を拾ったのが最後、石井に対して直接してやれる事は終わってしまいましたが、彼の遺志を継ぎ「gulien」をこの先ずっと命の限り続けていく事を誓う(最初からその覚悟ではありましたが…………)出来事でした。

……………………全く、止めてくれよ石井くん!!
沢山の、これ以上ない悲しみを背負わせてくれただけで十分過ぎるほど手がかかったというのに、唯でさえ出来の悪い先輩のハードルをこれ以上、上げてくれんなよ!!一緒にそのハードル越えたり、くぐったりしながらジジイになっていく筈だったやんか!!!!

………………でも、まあ、本当にありがとう。新たな素晴らしいご縁を授けてくれて、生きている事、その中にある人と人との縁の尊さを骨身に染みるまで教えてくれて。
この世で唯一、ギター講師としての僕の理念に賛同してくれて実践してくれた後輩・石井くん、君に出会えて本当に良かった。心からそう思います。

安達さんの弔辞で「君の名刺も棺に入れてあるから、一足先にそっちの世界でアダチ音研の支社を作っておくように」と仰せつかっていましたね。
僕はこっちで最期までグリエンしてますから、情けない先輩の奮闘する様を見ていて下さい。
そして、僕がそっちに行ったらギターインストラクターとして、コネで雇って下さい(笑)。

さようなら。石井くん。短い期間だったけど、心からありがとう。